本当につらいとき

本当につらいとき

誰にも

それを

打ち明けられない

たとえ気心の知れた存在だとしても

というか、だからこそ打ち明けられない

誠実に純粋に正直に生きようと思えば思うほど

それは拍車がかかる

むしろ

心から寄り添ってくれた人

寄り添おうとしてくれた人

本当にごめんなさい

あなたにも、それを言えない

そして、

私は

さらに頑なに、許せないものを許せないと態度で示す

そうすることによって

私は私の中の不誠実でずるくて自己保存の塊をゆるさず、律し、

誠実に純粋に生きる者をリスペクトし

心に刻む

こんな崇高な存在が、確かに、いるのだと

密やかに、ごくごく自然に

まるで何事もなかったようだから誰も気づかないようは

そんな健気な存在だからこそ、

私は神様に代わって、証人になる

そんな存在に比したら、

私はなんてズルいんだ、醜いんだ、

だとしたら、賢さなんていらない、

だから、せめてクリーンに近づきたい

馬鹿げてるかもしれないけど、

すべて丸裸になって

純真無垢、

あるがままで

その状態に僅かでも存在できるように

話は飛ぶが、

現代の日本人に自殺者が多いのはわかる気がする

まともに生きようとすればするほど、

何度もそちらへ逝くのを夢見たが、

踏みとどまって居られるのは、

純真無垢に生きている存在を目の当たりにしたから

その人が

何をしてくれなくても、

近くに居ようといまいと、

ただ存在しているというだけで

私は呼吸を止めずにいられる